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書評:ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ「稼ぐが勝ち」など過激なタイトルの書籍が多いイメージがありますが

今回の著書はとても柔らかい雰囲気ですね。
出所後初の書き下ろしとなる本著、どのような内容なのでしょうか。
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0章 それでも僕は働きたい
1章 働くなさい、と母は言った 仕事との出会い
2章 仕事を選び、自分を選ぶ 迷い、そして選択
3章 カネのために働くのか? 「もらう」から「稼ぐ」へ
4章 自立の先にあるつながり  孤独と向き合う強さ
5章 僕が働くほんとうの理由 未来には希望しかない
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「ゼロ」は堀江さんの生い立ちから始まり、中学高校大学そして社会人になっていくまでの
様々な経験が語られていきます。
ライブドアに関する部分は詳しく書かれていません。
書かれているのはそれぞれのライフステージでどんな教訓を得て、
どのような考え方をしてきたのか、ということです。
それらの経験を語りながら繰り返し次のことを述べています。

掛け算ではなく足し算、小さなイチを足していく。

普通の子だった堀江さんが、ここまで来れたのは小さな経験を積み重ねて「イチ」を足していったから。
これが本著の大きなテーマです。
何も特別なものを持って生まれたわけではなく、小さなチャンスを一つ一つ掴み取っていった。
その積み重ねで今の自分がある、ということです。

凄いと感じたのは「努力を努力だと思っていないこと」
この本を読んだだけでも分かるように堀江さんは尋常ではない努力をしています。
しかし、本人はそれを努力と感じていない。


努力するのではなく、その作業に「ハマる」こと。なにもかも忘れるくらいに没頭すること。」
と言います。


目的のための手段、とよく言いますがその手段にハマっちゃうのが一番手っ取り早いということですね。
圧倒的な成果を出せる人は、こういう状態になれる人が多いんじゃないかと思います。




「悩む」と「考える」の間には、決定的な違いがある。

「ゼロ」を読んでも分かる通り、彼は思考を止めずひたすら考えつづけてきました。
シンプルな決断を素早く行うために感情を除いて、理性で決断することに努めてきたという。

—-決断できなければ、いつまでもこの場に留まり、「このまま」の人生を送るしかない。—–

目の前の出来事を自分の頭で考えないと、
言われたことを不平不満を言いながらやるだけの人間になってしまいます。
「このまま」の人生では良いように使われて損をし続けてしまう。
思考をして会社や組織から自立した人間になろう、ということを伝えています。

しかし旅館の朝食はなんでご飯と焼魚なのだろう、ということも考える堀江さんは凄いと思いますが、、、、



本著では、ヒッチハイクをしまくった話やプライベートや異性関係についてなど
さまざまなエピソードが語られています。
その全てが積み重ねた「イチ」でありそれぞれの経験から
何か教訓を得ています。
そこが堀江さんの凄いところではないでしょうか。
時代の寵児となった堀江貴文がどうやって形作られていったのか
それが赤裸々に語られているのがこの「ゼロ」でした。